故障した家電を無料でできるサービスを、東京電力(TEPCO, 東京電力エナジーパートナー株式会社)が提供しています。
TEPCOの住設・家電修理サービスに加入していた3年間で冷蔵庫1台とエアコン1台が故障し、修理しましたので、その収支をまとめました。
本サービスのメリットに加え、デメリットもまとめました。
皆さんの参考になると幸いです。
東京電力(TEPCO)の住設・家電修理サービス
東京電力(TEPCO)の住設・家電修理サービスには3つのプランがあります。
加入条件:誰でも可能。詳しくは下記です。
・日本国内に居住している方
・東京電力エナジーパートナーの「くらしTEPCO」に登録されている方
・東京電力管内以外でもOK
対象:家庭用機器
- プランA:住宅設備修理サービス [月額料金 300円]
対象機器:IH、電気コンロ、ガスコンロ、エコキュート、電気温水器、ガス給湯器
(2024年12月から200円→300円に値上げ) - プランB:家電修理サービス [月額料金 450円]
対象機器:エアコン、冷蔵庫、洗濯機
(2024年12月から300円→450円に値上げ) - プランC:住設、家電修理サービス[月額料金 680円]
対象機器:IH、電気コンロ、ガスコンロ、エコキュート、電気温水器、ガス給湯器、エアコン、冷蔵庫、洗濯機
(2024年12月から450円→680円に値上げ)
Point 1: 設置・購入から10年以内
Point 2: 最大50万円まで自己負担なし
Point 3: 何台、何回でもOK
Point 4: 購入先はどこでもOK
Point 5: いつ加入しても、いつ辞めてもOK
東京電力(TEPCO)の住設・家電修理サービスを利用した収支
我が家はオール電化で、エアコン3台、冷蔵庫、洗濯機、IH、エコキュートがありました。
エアコン、冷蔵庫、IH、エコキュートは新築時に購入しました。
多くの機器のメーカー保証が切れる5年経過後から約3年間、住設・家電修理サービスに加入していました。
修理その1:冷蔵庫 [日立製]
時期:2021年7月
症状:庫内が冷えない
対処:メーカー作業員の出張修理、冷却ファンの交換
費用:17,023 円
修理その2:エアコン [ダイキン製]
時期:2022年6月
症状:涼しい風が出ない
対処;メーカー作業員の出張修理、熱交換器の交換
費用:67,779円
*熱交換器の交換は高価なため、自己負担の場合は様子を見てから行うそうなのですが、「再度修理の可能性がありますし、東京電力さんの保証があるので、今日変えてしまいましょう」との作業員さんの意見で、内部を新品同様にして頂きました。
支払い金額:毎月450円 x 12ヶ月 x 3年 = 16,200 円
収支 17,023 + 67,779 – 16,200 = 68,602 円の黒字
メーカーや家電量販店の保証より、東京電力(TEPCO)の住設・家電修理サービスをお勧めできる理由
(1) 品質の高い修理
TEPCOが修理費用を負担するため、修理費用の予算を考える必要がありません。
部品を少しずつ交換し様子を見ることもできますが、何回も立ち会う必要があります。
そのため、問題がある可能性のある部品を全て交換して頂ける可能性があります。
(2) 修理依頼が容易
24時間対応のTEPCOのフリーダイヤルで依頼することができます。
メーカー、機種、症状などを伝えると、あとはメーカーの作業担当者からの電話を待つだけです。
東京電力(TEPCO)が提供する家電修理サービスのデメリット
1. 故障してからでは間に合わない!サービス適用までの待機期間
このサービスの最大の注意点は、申し込み後すぐに利用できるわけではないことです。
サービスが適用されるのは、原則として申込日の翌々月の1日からとなります。
2. 利用しなくても料金が発生する「掛け捨て」のリスク
月額制のサービスであるため、修理の有無にかかわらず毎月定額の料金がかかります。
保証対象の家電が全く故障しなかった場合、支払った料金は「掛け捨て」となります。
月額料金(2024年12月以降の新規申込料金・非課税)
- 家電修理サービス: 450円(対象:エアコン、冷蔵庫、洗濯機)
- 住設・家電修理サービス: 680円(上記に加え、コンロ、給湯器も対象)
3. 対象となる家電と期間の制限
保証の対象は限定されています。
- 対象家電: 「家電修理サービス」の対象はエアコン、冷蔵庫、洗濯機の3品目のみです。テレビや電子レンジ、掃除機といった他の多くの家電は対象外です。
- 保証期間: 設置・購入から10年以内の製品が対象です。10年を超えた製品は保証されません。
4. 保証対象外となるケース
全ての故障が保証されるわけではありません。
- 自然故障のみ対象: 取扱説明書などに従った通常の使用における故障(自然故障)が対象です。落下や水濡れ、天災(地震、落雷、水害など)による故障は対象外となる可能性があります。
- 一部費用の自己負担: 離島や遠隔地への出張修理の場合、交通費や宿泊費、部品の送料などが自己負担となる場合があります。
- 上限金額: 1回の修理費用の上限は50万円(税込)と高額に設定されていますが、これを超える特殊な修理の場合は自己負担が発生する可能性があります。
5. 東京電力との契約は必須ではないが…
このサービスは、東京電力と電気やガスの契約がなくても加入できます。
ただし、料金プランによっては無料でサービスが付帯している場合もあるため、ご自身の契約状況を事前に確認することをおすすめします。
東京電力(TEPCO)の住設・家電修理サービスに加入するのが良い人は?
TEPCOの家電修理サービスは、月々数百円の負担で、高額になりがちな家電の修理費用に備えられる安心感が魅力です。特に、購入から数年が経過し、メーカー保証が切れた家電をお持ちの方にとっては有効な選択肢となり得ます。
(1) 購入から10年以内の家電がある。
(2) 修理代金が高くなる大型冷蔵庫、エアコン、IH、エコキュート、ドラム式洗濯機などがあると特におすすめです。
すなわち、新築時やリフォーム時に検討すべきです。
あるいは、メーカー保証が切れたタイミングです。
また、どの家電がどこの保証に入っているかの確認の必要なし!というメリットもあります。
是非、検討してみてください。
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