私の父(82才)は要介護1で介護保険サービスを受けています。
都内のマンションで一人暮らしをしており、私(長男)が週に数日通っています。
要介護1でどの程度サービスが受けられるのか?
どのようなスケジュールはなのか?などの参考になれば幸いです。
ケアプラン作成の考え方
介護支援専門員(ケアマネ)が、利用者の希望や状況を聞き取り、利用者と一緒に作成します。
住み慣れた場所で自立した生活を送ることが目的のため、本人ができること、家族や友人による支援を考慮の上、必要な介護保険サービスを加えていきます。
したがって、同じ要介護度であっても、ケアプランはそれぞれ異なります。
介護保険サービスの料金
介護保険サービスの料金は、全く同じサービスでも要介護度、事業所の規模、人員配置、サービス提供時間、加算の有無などによっても異なります。
また介護保険の料金は単位で表され、それに人件費の差を考慮した地域区分で定められた単価を乗じて金額にするため、地域によっても料金が異なります。[東京は単価が高いです]
さらに通所・入所系サービスなどは食事の提供等を受けた場合、介護保険の利用料以外に食費や日常生活費など実費も必要になります。
要介護1で受けられるケアプラン例
自己負担(1割)の場合、およそ16,765円まで利用可能です。
例として、以下のサービスを利用することができます。
1. 地域密着型通所介護 週3回
2. 訪問介護 週3回
要介護2で受けられるケアプラン例
自己負担(1割)の場合、およそ19,705円まで利用可能です。
例として、下記のサービスを利用することができます。
1. 通所リハビリテーション 週2回
2. 訪問介護 週3回
3. 福祉用具貸与:歩行器、歩行補助杖
4. 短期入所生活介護 3泊4日
要介護3で受けられるケアプラン例
自己負担(1割)の場合、およそ27,048円まで利用可能です。
例として、下記のサービスを利用することができます。
1. 地域密着型通所介護 週2回
2. 通所リハビリテーション 週1回
3. 訪問介護 週3回
4. 福祉用具貸与:車いす・介護ベッドと付属手すり
5. 短期入所生活介護 3泊4日
要介護4で受けられるケアプラン例
自己負担(1割)の場合、およそ30,938円まで利用可能です。
例として、下記のサービスを利用することができます。
1. 地域密着型通所介護 週2回
2. 通所リハビリテーション 週1回
3. 訪問介護 週3回
4. 福祉用具貸与:車いす・介護ベッドと付属手すり
5. 短期入所生活介護 4泊5日
要介護5で受けられるケアプラン例
自己負担(1割)の場合、およそ36,217円まで利用可能です。
例として、下記のサービスを利用することができます。
1. 地域密着型通所介護 週2回
2. 通所リハビリテーション 週1回
3. 訪問介護 週3回
4. 福祉用具貸与:車いす・介護ベッドと付属手すり
5. 短期入所生活介護 4泊5日
要介護1の82才の父が受けているケアプラン
(月) 8:15-12:30:地域通所介護(A) [デイサービス]
(火) 9:30-10:30:生活援助 [掃除、洗濯など]
(水) 8:15-12:30:地域通所介護(A) [デイサービス]
(木) 9:00-12:15:地域通所介護(B)[デイサービス]、
15:30-16:30:生活援助 [掃除、洗濯など]
(金) 15;30-16:00:訪問看護 [看護師]
(土) 10:00-11:00:生活援助 [掃除、洗濯など]
(月1回程度) 薬剤師居宅療養 [薬剤師]
#デイサービスは、AとBの2箇所に通っています。
地域通所介護で受けられるサービスは、食事や入浴、排泄などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどのリハビリテーションがあります。
生活援助は、利用者が自身で家事を行うことが困難な場合、おもに介護スタッフが利用者宅を訪問し、日常生活の家事(掃除、洗濯、調理など)を利用者に代わって行うことです。
訪問看護とは、主治医の指示に基づき、看護師等が、このサービスを必要とする方の生活の場である家庭を訪問し、健康上の問題や生活上の障害のある方々に対して専門的なケアを提供するサービスです。
居宅療養管理指導では要介護の方の自宅を医療スタッフが訪問することで、患者さんが外出することなく必要な管理を受けられるようにする介護給付のサービスです。
利用者負担金の実際(2024年7月)
2024年7月の実際の金額をまとめます。費用は概算です。
地域通所介護(A):41500円 (週2回)
地域通所介護(B):28500円(週1回)
生活援助:40000円(週3回)
訪問看護:27000円(週1回)
薬剤師居宅療養:5000円(月1回)
合計:142,000円
1割負担の場合、合計金額の約1割を要介護者が支払います。
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